今日はようやく積み本の一冊に手を出しました。
夏休みのワークということで、少しずつ読んでいってここに感想を上げていこうと思います。
今更か!とツッコミが聞こえてきそうですが…
です。
この本は再刊版です。
原題は「Loving What Is」です。
〝あるがままの現実を愛する〟
と訳されています。
この「ワーク」と言うのは、自分の中にあるストレスや苦しみをもたらす考えを見つけ、それに対する問いかけを通じて問題を解決していく方法であると書かれています。
自己の中には、問題を解決する知恵というものが元々備わっていて、
(恐らく、問題が生じた時点から、既にそれを解決する方法を知っている)
ワークというのは、その知恵に到達する案内をしてくれるというような感じです。
冒頭の著者のメッセージに、
〝世界のあらゆる苦しみや暴力、混乱といったものを引き起こしているのは、探究されないままになっている考えである〟
と書かれています。
著書当項内でエピクテトスという哲学者の言葉が紹介されています。
「私たちの心を乱すのは、現実に起きていることではなく、起きていることに対する考えである」
つまり、この起きていることに対する考えによって心が乱れている状態というのは、このブログでも何度か触れているER=感情的反応のことであると分かります。
エピクテトスは50〜135年ごろ生きた哲学者ですが、既にこの頃から心を乱している時、内側で何が起こっているのかという考察があったわけです。
例えば、目の前の人がカチャカチャ音を立ててスプーンを使うことが気に障ってイライラしていたとします。
ここで現実の問題として目の前の音にムカついているのではなくて、音を立てることに無意識にジャッジしていることがイライラに繋がっているという感じ。
音を立てることに対して、今までの経験で音を立てるのはダメ、はしたない、等のイメージがあったとする。
それをする人に対して、いけないことなのに、恥ずかしいことなのに何故やめないのか…?とその部分に対してイライラが生じるのです。
では、音を立てることに対するジャッジを手放したら、ただの現実「食器とスプーンが当たる音」だけが残る。
間のジャッジから抜けるだけで、
あれっ?何でこんなにイライラしていたんだ⁉️ってことになる。
端的に説明しましたが、今日進行の序章の段階ではこんな感じ。
このイライラは不快なのですけど、自らの無意識の選択でわざわざ不快になることを選んでいます。
ストレスや悲しみ、怒り、絶望などといった不快感は、軽かろうが重かろうが、深かろうが浅かろうが特定のポイントになるものがきっかけで生じます。
トリガーポイントってやつですね。
それは一体どうして生じるのか、調べていく。
その過程でワークを用いるのです。
ポイントになるのは、真実かどうかというところ。
本質から外れれば外れるほど、歪んでいく。
自分で信じ込んで当然だと思っていることほど、現実を歪めていく原因になっていると自分で気づき、何故そうなっていったのかを探求していくことが大切なんですね…。
「苦しみ」は、自分の固執への警告だと書かれています。
その常識は、その価値判断はそのままにしといていいのかい?
って自分が自分に知らせているってことです。
人生には苦しみがつきもの?
まぁ、そんなもんだねと全部受け入れる前にちょっと立ち止まって…
それって真実?
って考えてみましょ( ´ ▽ ` )✨
脳には「インタープリター」と呼ばれる部分があり、目の前の出来事を解釈し、物語を作ろうとします。
ここは左脳と関わりがあり、残念なことに左脳は現実とは必ずしも一致しない物語を作り上げる傾向があるとのことです。
…にも関わらず、左脳は「自分は完全に現実を把握している」と信じ込ませようとして物語を作るのです。
一貫性のある物語を作っていくために、どこかで一致しない現実との折り合いをつけていくことになるのですが、現実は変わることはないので、自分の中で現実を歪めていくしかないということになるんですね。
そんなわけで、自分が理性的である時でさえ、思い込みに振り回されます。
思い込みを現実化しようとする強制力が働いているので、信じ込んでしまう。
現実と乖離したことをしていると、歪みが生じて不具合が起こってくる。
自然に辛い立場に自分を追い込んでいくことになる。
これは目の前の出来事や、特定の人物がどうこうというのを置いて、まず自分が自分を罠にかけてしまっていると気づくところだと述べられています。
ワークを重ねていくと、自分自身を苦しみへと追い込んでいく原因に気づくのが少しずつ早くなっていき、苦しみを感じる前に立ち止まれるようになる。
自分のパターンを知っていくと、特定の場面で自分の中に何が起こっているのかが分かるようになり、その時の感情的反応のまま自動的に行動してしまうことを避けることができるということです。
どうしてそんなことが起こるのかというと、結局現実と内面で認識している現実が乖離しているからなんですよね。
自分の構築してきた思い込みに合わせようとするけど、基本無理があるので上手くいかない。上手くいかないと不快感が生じる。
そこには二極化した現実とイメージがせめぎ合い、コントロールできないものをジャッジしてしまう。
それらを手放すと、本質だけがそこに残ると述べられています。
感情的反応からは、本来ただある感情が。
そこからは、自分から乖離した本質を見ることができます。
解説の後、ワークの様子が対話形式で書かれています。
多くの場合、自分の思い込みと現実の辻褄を無理やり合わせるために人は「愛」を切り離してしまう。
本質を切り離したら、(単純に考えると)自分は1人から0.5人になり、
今度は半分の自分で問題に出会ってしまう。
また問題が起こってまた切り離すと…。
そして、そのうち切り離すものが無くなってしまうと倒れてしまう。
思考から距離を置き、自動反応のままに行動する前に立ち止まって自分に何が起こっているのかをただ感じる。
このワークは、紙に書きながら進めるようになっているので、都度左脳を冷ましつつ(笑)できるのがいいんじゃないかと思います。
次章から4つの質問を見ていくことになります。
ハピラキ〜\( ´ ▽ ` )/✨なかなか面白い✨
ではでは、今日も読んでくださってありがとうございました😊✨